振動ふるい用 非金属ベローズ

ごみ処理施設など、焼却後の灰の輸送や、その他産業での粉体、砂などの輸送に使用される振動ふるい用の非金属ベローズです。

この非金属ベローズは、柔軟性、耐熱性、耐振動性など、他のベローズに比べ過酷な条件下での使用となり、条件によりかなりの短寿命になる恐れがあります。

弊社では、以前より振動ふるい用の非金属ベローズを多く製造させていただいており、ユーザー様だけではなく、振動ふるいメーカー様へも納入実績がございます。

布製材質を使用した振動ふるい用非金属ベローズ

このベローズは、従来より使用している、補強に布を使用した各種布入りゴムクロスや、ガラスクロスなどの耐熱繊維クロス、または牛革などを使用した製品になります。

振幅条件や、内圧、温度などの条件により、構造や材質を選定し、製作します。

ミシンによる縫製や、金属製リングなどを使用して成形します。

 

金属製リングは、内圧が負圧や、正圧でも流速が早く、布製ボディが引き込まれる可能性がある場合に使用します。


 

リングの無いタイプは、縫製により山を成形し、柔軟性を高め、金属製リングの振動による磨耗などの心配がありません。

ただし、負圧の場合は内部に引き込まれる可能性があるため、それぞれの使用条件に合わせて形状を選択する必要があります。

高伸縮性ゴム製材質を使用した振動ふるい用非金属ベローズ

振動ふるいの場合、運転中の振幅は小さく、微振動であっても、起動時と停止時に大きく作動する事があり、また、バネの劣化などで、運転中の面間寸法が変わってしまう事が多く、非金属ベローズの製作長さを運転中の微振動に必要な長さ以上の寸法で製作する必要があります。

そのため、布製の材質で製作した非金属ベローズの場合、金属製リングや縫製加工にて山を形成したり、布の長さを長くするなどして、起動/停止時の大きな伸縮や、機器の経年劣化による面間寸法の変化に対応する様にしています。

ただし、その製作長の余分な長さが、たるみやシワが発生する原因となり、その部分から早期に劣化を起こす場合があります。

その現象の対策として、非金属ベローズに使用する材質自体が伸び縮みをする事により、無駄に長い製作長を取る必要が無い非金属ベローズを開発し、販売を行っております。

 

  • 伸縮性ゴム製 振動ふるい用非金属ベローズ
    この材質は、本来は工場現場の暖簾や、コンベアーの飛散防止カバーなどで使用するためのゴム材質ですが、特殊な接着および成形技術にて振動ふるい用の非金属ベローズの材質として製作しております。

下記写真の様に、通常のゴム材質に比べかなり高い伸び率があり、製作長に無駄な余裕を持たせる事なく、非金属ベローズを製作する事が出来ますので、布製の非金属ベローズに比べ、長い期間お使いいただけます。

耐熱温度は100℃以下となりますので、100℃以下の条件であれば使用可能です。

流体温度条件が100℃以下で、布製の振動ふるい用非金属ベローズが短寿命で、頻繁に交換作業が発生してお困りの場合は、一度ご相談下さい。

 

 

  • KBシリコン製 振動ふるい用非金属ベローズ
    高伸縮性があるゴム材質で、100℃以上の耐熱性が必要な場合に対応するため、弊社のKBシリコンを振動ふるい用非金属ベローズに応用させる事も可能です。

 

KBシリコンの高い耐熱温度(200℃)と、高引き裂き性、高収縮性を利用し、ごみ処理施設や製鉄所など、温度の高い粉体や灰の輸送にも使用可能な非金属ベローズです。

写真の様に、金属フランジやスリーブ(内筒)を組み合わせる事も可能です。

KBシリコンだけの非金属ベローズは耐熱200℃になりますが、断熱材や断熱繊維クロスと組み合わせる事により、200℃以上の耐熱温度(現状MAX600℃)が必要な非金属ベローズも製作が可能です。

特に厳しい使用条件である、ごみ処理施設の流動床の分級装置の入口や出口用の非金属ベローズでも多くの実績があります。

高温の流体が流れる振動ふるいの場合、振動ふるいのメーカー殿純正のベローズは、「短寿命だが安価なので、取替えしながら使用する」という趣旨の純正品が装着されている事も多く、純正のベローズが持たない事例が多数ございます。

高温帯の振動ふるい用非金属ベローズでお困りの場合、一度お問い合わせ下さい。

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